「連れて来てくれてありがとう」、愛する人のお墓参りへ。
2017.06.20
今回は80代女性の方のお墓参りの付き添いをした時の話になります。
1年半前に旦那様を亡くされ、ご自身も足腰が悪く生活に支障をきたしていたことと、更に認知症を発症してしまったことにより、施設に入っておられました。
ただ、施設を転々として過ごしていたため落ち着いた生活は出来ていないようでした。
そんな中、ご本人さまから「お墓参りに行きたい」といった要望が出たため、ご本人様についておられる後見人からエスコートベアに話があり、お墓参りの同行をする事となりました。
ご本人様は施設に入ってからきちんとした外出が出来ていなかったようで、外出する自体とても楽しみにしていたようでした。
お墓は元々暮らしていた家のすぐ近くにあり、以前は自分の足で頻繁にお参りに来ていたようでしたが、自分で来れなくなってからは一回も来ていなかったとのことで、お墓参りに来た事も非常に感慨深げでした。
そんな事もあってか旦那様が眠っているお墓の前に着くと何度も「お父さん、中々、来れなくてゴメンね」と言い涙を流していました。 また我々にも同じように何度も「連れて来てくれてありがとう」と、述べていました。
滞在時間はそんなに長いものではなかったものの、ご本人様はとても満足しておられ施設に帰って行かれました。
今回、久しぶりの外出と、目的のお墓参りが達成できた事で大変喜んでいただけたため、
次回お墓参りに行く際にはもっと外出を楽しんでもらえるような事を考えて行きたいと思います。