病気に負けず、毎年恒例の音楽会へ。
今回はケアマネージャーさんからの依頼です。
『毎年恒例の音楽発表会に出演する方がいらっしゃいまして、お付き添いをしてくださる方を探しているのです。実はご本人さん、今年は脳梗塞を患って麻痺が残ってしまいました。長時間、一人で舞台に立っていられる自信がないため、舞台上で倒れないように付き添っていただくことはできますでしょうか?』
その発表会はご本人様にとって7年間欠かさず出演している大切な発表会とのことでした。
本番当日、自宅から会場までの移動中の車中や出番が来るまでの楽屋の中では
『こんな姿で情けない、ちゃんと舞台に立っていられるだろうか。』
と不安な様子なご本人様。
『大丈夫ですよ!万が一のことがあっても舞台に一緒に上がってしっかりと支えていますからご安心ください!』
エスコートスタッフや一緒に出演するお友達からの応援とともにいざ本番がスタート!
舞台袖で奥様も見守る中、ふらつく事もなく無事、合唱4曲を歌い終えました。
『いやー良かった!無事、終えたよ。一緒に来てくれてありがとう!』
ついこちらも興奮してしまうほどのご本人様の喜びよう。
帰りの車中では、行きとは打って変わって爽快感に満ちた表情で、楽しげに話されるご本人様の姿がありました。
お付き添い終了時には奥様が玄関先でご丁寧に頭を下げて
『今日は本当にありがとうございました。主人は病気をしてから自分の体力に自信を無くしていましたが、今日のおかげで自信につながったと思います。ありがとうございました。』
とのお言葉をいただきました。
今回のご依頼は、ご本人様が大切にしていた事に触れさせていただけただけでなく、それを支えるご家族の存在を感じられたことが非常に心に残る事例となりました。
ご本人様やご家族が大事にしているものをこれからもエスコートベアは大切に共有させていただき、お手伝いをさせていただきます。